現在200万人以上のユーザーが利用しているグルメアプリ「SARAH」、そして食とヘルスケアに特化したパブリックブロックチェーンの「ONIGIRI Chain」を手がける株式会社SARAH CEO酒井さん、CTO林さんに、インタビューを実施!
2023年8月末、オープン当初からCentrumをコワーキングスペース・イベントスペースとして日々ご利用いただいているお二人に、CentrumとSARAHについてお話しいただきました。
(インタビュアー:Centrum統括 大畑)
■ 「SARAH」にとってCentrumとは
—— まず、SARAHさんは何といってもCentrumの一番最初のスポンサー様であるわけですが、使おうと思ったきっかけは何だったんでしょうか?
酒井:去年ですね、会社でガッツリweb3やっていきますとなって、ただうち (SARAH) にはweb2のメンバーもいるので、やっぱり役割の違いはあって。どんどん新しいことをキャッチアップしたり外でネットワーク作ったりという状況のweb3チームと、既存の顧客に徹底的に向き合うweb2チーム。これ同じオフィスにいたら、お互い気を遣いすぎてしまうこともあるんですよ。というのがあって、分けた方がいいよねとなりました。
—— 社内でweb3やる人が出てきて、web3やっていこう!となった時って大体いつ頃なんでしょうか?
酒井:僕が個人的に、2022~23年くらいから毎週毎週、結構いい内容の社内勉強会をやってたんですよね。辞めたインターン生とかを集めて、ちょっと遊びに来いよ、web3調べようぜって(笑)で、林さんはじめ社内メンバーが徐々に入ってきて。
—— めっちゃいいですね!
酒井:当時は調査とかをがっつりやってるタイミングでプロダクトがあるわけでもなかったんですけど、ちゃんと本格的にプロダクトを作ろうとなって。社外からもメンバーを加えて新しくチームを作ったので、オフィスも分けようとなったんです。
—— そうだったんですね。そろそろ一年経ちますが、やっぱり分けてよかったですか?
酒井:うん(笑)
林:それはね、本当そうなんですよ。
酒井:最近はweb2チームを含む社内で、web3でやっていることの理解も得られてきているし。よかったです。
—— よかったよかった。
—— Centrumって色んな活用の仕方があると思うのですが、ビジネスに最も後押しになってる、嬉しいポイントはどこですか?
酒井:コワーキングは大きいですね。場所が良くて外にも出やすいし色んな人に会えるし。
林:距離が近いから、認知してもらいやすいところかな。
—— ありがとうございます!SARAHさんは毎日コワーキング利用してくださっているので、来客があった時にご紹介できたりして嬉しいです。
—— Centrumのイベントについては、いい出会いやキャッチアップはありましたか? まずは、参加者側としての感想をお聞かせください。
酒井:僕は、調達で動いてて、結構CentrumでやっているイベントのネットワーキングでVCの方と知り合って話したりしてますね。まだクローズはしないですけど。
—— よかった。すごく嬉しいです。
林:イベントが頻繁にあるので、僕らはコワーキングで仕事してそのままイベント参加してっていうことができて、ネットワーキングもできていいですね。距離感がやっぱり、すごいでかい。
酒井:あと単純にやっぱりSARAHチームがweb3のインナー・サークルに入れてきているっていうのがでかいですね。
—— Centrumでイベントを主催していただいたり、フードスポンサーで入っていただいたりもしていますが、開催側として良いポイントはありますか?
酒井:イベントの主催としては、会場のサイズと場所がちょうど良くて、やりやすいところかなと思います。スポンサードに関しても、ある程度フィルタリングされたいい人たちが集まるので、ちゃんとネットワーキングにつながりやすい、認知が取りやすいみたいなところかなと。
—— いや、なんかめっちゃ活用してくれてて嬉しいです。ありがとうございます。
—— もし違う企業にCentrumをおすすめするなら、推しポイントはどんなところですか?
酒井:場所と、web3をちゃんとやっている人が多いことですね。
林:場所がすごくいい。あと仕事に集中しやすいです。
■ web3に進出した「SARAH」について
—— あらためて「SARAH」の概要と、最近の取り組みについてお聞かせください。
酒井:「SARAH」はメニュー単位で口コミを投稿するグルメアプリで、現在200万人以上のユーザーが利用しています。ユーザーとプロダクトコンテンツがすでに揃っている状況からもう一回伸ばしていくために、web3 - トークノミクスやNFTを活用してユーザーと飲食店の距離を近づける取り組みをしています。
あと、食とヘルスケアに特化したパブリックブロックチェーンの「ONIGIRI Chain」では、食とヘルスケアに特化したデータを集めていて、いろんな事業者でコラボレーションしていく仕組みを作っています。
—— SARAHさんは、イベントに多数登壇されたり賞を受賞されたりしている印象が強いのですが、やっぱり戦略的な部分ってあるのでしょうか? IVS 2024crypto web3 LAUNCHPADでは優勝されていましたよね。
酒井:それはね、実はそうなんですよ。これ外に対してというより中のためで。
—— なるほど!面白いですね。
酒井:急に会社としてweb3をやりはじめて、お前らほんまちゃんと考えてん?みたいな(笑)多分これは株主からも、社内もそうなんですよね。なので、パブリックな場に出て発表して評価をもらえるような機会を増やしています。
—— 同じく一番初めからチームを見ている林さんは、エンジニア視点でもやはり同じことを感じますか?
林:そうですね。やっぱりweb2ベースなところになんでweb3取り込むの?そもそもweb3って何なの?っていうところから始まってるんですけど、技術的にも、ちゃんとそれはユーザーに価値を付けられるよねっていうことが社内全体に浸透するために、社内外発信は大きいですね。
—— もともと事業体があるところで新たにweb3を始めた、SARAHさんならではですね!
■ これからについて
—— グルメアプリ「SARAH」や「ONIGIRI Chain」、人間のライフスタイルに関するエコシステムとしての今後の展開をお聞かせください。
酒井:これ話すと長くなるし、めっちゃ面白いんですけど(笑)
「ONIGIRI Chain」としては、いろんなアプリケーションを載せていって、外食中食、ヘルスケア、運動、医療などのSARAHだけでは集められなかったデータを集めていくことを考えています。
で、一方グルメアプリ「SARAH」としてもいろいろ展開があって。「SARAH」のミッションって世の中においしいを増やすこと、おいしいって思える体験・感動を増やすことっていう風に考えています。
でね、例えばマジでラーメン好きな人ってずっとラーメンだけ、週八とかで食うんですよ。おいしいんですよ。だからレコメンドはラーメンばかり出るんです。で、二年ぐらい経つと体壊して病院食。短期で考えるとおいしいが増えてるから喜ばしいことなんですが、長期で考えるとおいしいは増えてないんですよね。そういうところも含めた「持続可能なおいしい」っていうプロダクト設計はしていきたいですね。
林:デリシャスだけではなくてグッドでもあるべきなんですよね。
酒井:その上でSARAHアプリの分散化の取り組みがあって。検索アルゴリズムとかランキングをve(Vote Escrow)を使ってトークンホルダーが決めるシステムにしたり、ユーザー投稿型CGMあるあるの不適切なコンテンツ問題をUMEトークンをステーキングしてもらってバリデータとしてコンテンツの検証やってもらったり…こうしてユーザーを巻き込んで、「SARAH」というサービスをよりよくして、おいしいものが見つかっていくようにしましょう、という SARAHシステム もしくは SARAHプロトコル ですね。
—— なるほど、それとても面白いですね。アプリの中のロジックを、アルゴリズムすらも投票で決めるっていうのは、あまり聞いたことがなかったです。
酒井:あと、SARAHは「おいしい」を見つけるために口コミを投稿して口コミを見るだけのシンプルなシステムなので、プロトコルさえ守ってくれれば「からい」とか「まずい」とか切り口を変えたアプリを勝手に作ってもらってもいいなとか。ちなみにSARAHライト版アプリ「co-sarah」っていうのも作ってます。
—— 面白いですね!そしていつもネーミングセンスがいい…
—— 最後に、Centrumを活用してやっていきたいことや、Centrumに期待することがあればお聞かせください。
林:もちろんエコシステムを広げていきたいだけではなく、参加・参画してくれる人を増やしていきたいので、そういう人たちと繋がれる場として活用していきたいですね。
——いいですね、やっていきましょう!
酒井:僕はね、社内で2~3年前に自主的にやっていた勉強会の資料を見返したら、超いいことやってて(笑)なんかクリプト系って本当レベル1かレベルマックスしかなくて、真ん中らへんのレベルの勉強会って意外とないので、勉強会やっていきたいなと思っています。
—— 勉強会とてもいいですね。デベロッパーとかリサーチャーとかががいてこその業界だなと思っていて、そのマスにアダプトするのもその上で、エンタメを動かすのも国に採用されるのも、結局そのコアを追ってる人間、コアを発展させてる人間が安全な環境でそれに集中できてこそだなと思っていて。
Centrumとしても、勉強会やハンズオン、リサーチャー同士が議論する場にできたらいいなと思っているので、ぜひ勉強会をやる際はご協力させてください!
SARAH 酒井さん、林さん、ありがとうございました!
■ 会社紹介
株式会社SARAH
代表取締役 CEO : 酒井 勇也
設立 : 2014年12月1日
資本金 : 1億円 (資本準備金含む)
従業員数:62名 (2023年12月時点。業務委託含む)
HP : https://corporate.sarah30.com/
【事業内容】
おいしい!が増えるグルメアプリ「SARAH」(iOS版 / Android版)
食のビッグデータ分析サービス「FoodDataBank」
国内最大級の食品クチコミ情報サイト「もぐナビ」
全国の料理教室情報サイト「クスパ」
■ 渋谷web3ハブ「Centrum」とは
「Centrum」は、2023年8月に渋谷駅前にオープンしたweb3特化型コミュニティスペースです。おもにコワーキングスペース・イベント会場等として、日本国内外のweb3プロジェクトを誘致し、文化的資産の豊かな渋谷においてweb3領域でのアジアのハブとなることを目指し、国内外のweb3スタートアップ企業やプロジェクト、またweb3領域との連携を試みる企業それぞれに価値を提供しています。技術者、起業家、イノベーターらが一堂に会し、新しいアイディアやプロジェクトを生み出すための空間を提供しています。
Official website:https://centrum.studio
2023年8月のオープン以降、累計来館者数は約5,500名となり、現在では月間約500名の方にご来館いただいております。イベント、コワーキングスペースへの入居、会社登記をご希望の方や、Centrumに関するご相談やご不明点などございましたら、お気軽にお問い合わせください。
Centrumへのお問い合わせ:https://centrum.studio/contact
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